イギリスの食事マナーと食文化を完全ガイド【2025年最新】パブ・レストランのルール
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イギリスの食文化:結論から言うと「静かに、丁寧に、控えめに」が基本
イギリスの食事マナーの基本は「静かに、丁寧に、控えめに」です。音を立てて食べる、大声で話す、フォークを持ち替えるといった行為はマナー違反とされます。特にスープや飲み物をすすらないこと、ナイフとフォークを最後まで持ち替えないことが重要です。
イギリスには約41,700軒のパブがあり、パブ文化は生活の一部です。パブではカウンターで注文・支払いが基本で、日本のように「すみません!」と呼ぶのはマナー違反。アフタヌーンティーは下段のサンドイッチ→中段のスコーン→上段のケーキの順に食べるのがルールです。
この記事では、レストランのテーブルマナー、パブでの注文方法とラウンド制、アフタヌーンティーの作法、イギリス料理の定番メニュー、NGマナー、地域ごとの食文化の違いまで完全網羅します。
イギリス式テーブルマナーの基本【ナイフ・フォークの使い方】
イギリス式テーブルマナーは「大陸式(Continental Style)」とも呼ばれ、フランスやドイツと共通点が多いです。
ナイフ・フォークの基本ルール
- 左手にフォーク、右手にナイフを持ち、最後まで持ち替えない → アメリカ式(右手に持ち替えて食べる)とは異なる
- フォークの背に食べ物を乗せる → フォークの腹に乗せるのは下品とされる(ただし最近は緩くなっている)
- ナイフで食べ物を押してフォークの背に乗せる → 例:ポテトをナイフで押さえてフォークで刺す
- 食事中はナイフ・フォークをハの字に置く → 皿の上で交差させる(まだ食べている合図)
- 食事終了時は6時の位置に揃えて置く → ナイフの刃は内側、フォークは背を下に
絶対NGのマナー
- すすらない → スープ、紅茶、コーヒーをすするのは厳禁(最も嫌がられる行為)
- 音を立てて食べない → クチャクチャ音、ズルズル音は非常に失礼
- 肘をテーブルにつかない → 食事中は手首のみをテーブルに乗せる
- 口に食べ物が入っている状態で話さない → 飲み込んでから話す
- ナイフを口に入れない → フォークのみを口に運ぶ
高級レストランでのマナー
ロンドンの高級レストラン(The Ivy、Rules、Scott's、The Wolseley等、コース料理£50〜150 / 約¥10,000〜30,000)では、以下のマナーが求められます。
| シーン | マナー | 補足 |
|---|---|---|
| 入店時 | 予約名を伝え、ウェイターの案内を待つ | 勝手に席に座らない |
| ナプキン | 席に着いたら膝に広げる | 二つ折りにして折り目を手前に |
| カトラリー | 外側から順に使う | コースごとに専用カトラリー |
| パン | 手でちぎって食べる | ナイフで切らない |
| ワイン | グラスの脚を持つ | ボウル部分を持たない |
| 中座時 | ナプキンは椅子の上に置く | テーブルに置かない |
| 退席時 | ナプキンは軽くたたんでテーブルに | きれいにたたまなくてOK |
パブ文化のすべて【注文方法・ラウンド制・エチケット】
イギリスのパブは単なる飲み屋ではなく、地域コミュニティの中心です。全国に約41,700軒あり、地元住民が日常的に集まります。
パブでの基本的な流れ
- カウンターに行って注文 → 席で待っていても誰も来ない
- バーテンダーに注文 → 「A pint of lager, please(ラガービール1パイントください)」
- その場で支払い → 現金またはカード(タッチ決済可)
- 飲み物を受け取って席に戻る → ビール1パイント(568ml)は£5〜7(約¥1,000〜1,400)
注文時の重要ポイント
- 「すみませーん!」と大声で呼ばない → カウンターに行き、バーテンダーとアイコンタクトして順番を待つ
- パイント(pint, 568ml)かハーフパイント(half, 284ml)を選ぶ → 「A pint of ~」「A half of ~」
- カードで支払うならタブを開かない → 1杯ごとに都度払いが一般的(バータブは常連向け)
ラウンド制(Round System)とは
複数人で飲む場合、グループの1人が全員分をまとめて注文し、次は別の人が全員分を注文するというシステムです。例えば4人グループなら、1巡目はAさんが£24(£6×4杯)支払い、2巡目はBさんが£24支払う、という形です。
ラウンド制のルール:
- 1人だけ飲まずに抜けるのはNG(「I'm on a round」と言われたら参加義務あり)
- 自分の順番が来たら必ず全員分を注文する
- 高い酒ばかり注文するのはマナー違反(みんなと同等の価格帯にする)
パブで食事をする場合(ガストロパブ)
ガストロパブ(料理の質が高いパブ)では、テーブルサービスで食事ができます。The Harwood Arms(ロンドン唯一のミシュラン星付きパブ)、The Eagle(クラーケンウェル)、The Anchor & Hope(サウスバンク)などが有名。料金は£15〜30(約¥3,000〜6,000)程度で、チップは10%が目安です。
パブで避けるべき行為
- カウンターで注文せず席で待つ
- バーテンダーを大声で呼ぶ
- ラウンド制で自分の番をスキップする
- グラスを持ち帰る(犯罪になる)
- 泥酔して騒ぐ(退店させられる)
アフタヌーンティーの作法【3段トレイの正しい食べ方】
イギリスの代表的な食文化アフタヌーンティーは、紅茶とサンドイッチ・スコーン・ケーキを楽しむ伝統的な習慣です。
アフタヌーンティーの基本構成
| 段 | 内容 | 食べる順番 |
|---|---|---|
| 下段 | フィンガーサンドイッチ (キュウリ、スモークサーモン、卵等) | 1番目 |
| 中段 | スコーン (クロテッドクリーム、ジャム添え) | 2番目 |
| 上段 | ケーキ・ペストリー (マカロン、エクレア、タルト等) | 3番目 |
スコーンの食べ方(最重要)
- スコーンを手で2つに割る(ナイフで切らない)
- クロテッドクリームを先に塗る → イングランド式(デボン方式)
- その上にジャムを乗せる
- 一口サイズにちぎって食べる(大きいまま齧らない)
※コーンウォール地方ではジャムを先に塗る(コーニッシュ方式)こともありますが、ロンドンではクリーム先が一般的。
紅茶の作法
- ティーポットから紅茶をカップに注ぐ(ウェイターがやってくれることも)
- ミルク・砂糖は好みで追加(ミルクを先に入れる派と後から入れる派で論争あり)
- 小指を立てない → 下品な行為とされる(よくある誤解)
- カップの取っ手を持ち、ソーサーは持ち上げない(テーブルに置いたまま)
- スプーンでかき混ぜる時は音を立てない → 静かに前後に動かす
有名アフタヌーンティー会場と料金
| 会場 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| The Ritz London | £75〜95 | 最高級、ドレスコード厳格、3ヶ月前予約推奨 |
| Fortnum & Mason | £60〜80 | 老舗百貨店、紅茶の種類が豊富 |
| Claridge's | £70〜90 | アールデコ様式、セレブ御用達 |
| The Savoy | £65〜85 | テムズ川沿い、ピアノ生演奏 |
| Sketch London | £65〜75 | ピンクの内装、インスタ映え |
料金は1人あたり£60〜95(約¥12,000〜19,000)が相場。予約必須(特にThe Ritzは3ヶ月前から埋まる)。
イギリス料理の定番メニュー【フィッシュ&チップスからサンデーローストまで】
イギリス料理は「まずい」というイメージがありますが、実際には伝統料理や地域料理に美味しいものが多くあります。
代表的なイギリス料理と価格
| 料理名 | 説明 | 価格目安 | おすすめの店 |
|---|---|---|---|
| Fish & Chips | タラやハドックの衣揚げ+フライドポテト | £8〜15 | Poppies(ロンドン)、The Golden Hind |
| Sunday Roast | ローストビーフ/チキン+ヨークシャープディング | £15〜25 | Blacklock、Hawksmoor |
| Full English Breakfast | ソーセージ、ベーコン、卵、豆、トマト等 | £10〜18 | The Wolseley、Dishoom |
| Shepherd's Pie | 羊肉のミートパイ(マッシュポテト乗せ) | £12〜18 | パブで定番 |
| Bangers & Mash | ソーセージ+マッシュポテト+グレイビーソース | £10〜15 | パブで定番 |
| Cornish Pasty | 牛肉と野菜のパイ(コーンウォール名物) | £4〜6 | Greggs、West Cornwall Pasty Co. |
| Chicken Tikka Masala | イギリス発祥のカレー(インド系) | £12〜20 | Dishoom、Gymkhana |
Fish & Chips の食べ方
- モルトビネガー(麦芽酢)をたっぷりかける → イギリス流
- タルタルソースやケチャップはお好みで
- マッシーピース(グリーンピースのマッシュ)を添える店も
- テイクアウェイ(持ち帰り)は£8〜10で店内より安い
Sunday Roast(サンデーロースト)
日曜日にパブやレストランで提供される伝統料理。ローストビーフまたはローストチキン、ヨークシャープディング(シュー生地のようなもの)、ローストポテト、季節野菜、グレイビーソースがセット。日曜12:00〜17:00限定で、予約推奨。価格は£15〜25(約¥3,000〜5,000)。
Full English Breakfast(フルイングリッシュブレックファスト)
ソーセージ、ベーコン、目玉焼き、ベイクドビーンズ、グリルドトマト、マッシュルーム、トースト、ブラックプディング(血のソーセージ)がワンプレートに。ボリューム満点で朝食としては重すぎるほど。カフェやホテルの朝食で£10〜18程度。
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地域別の食文化【スコットランド・ウェールズ・北アイルランド】
イギリスは4つの地域(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)で食文化が異なります。
スコットランドの名物料理
- Haggis(ハギス) → 羊の内臓と麦を羊の胃袋に詰めて茹でた料理。スコットランドの国民食。
- Scotch Whisky(スコッチウイスキー) → グレンフィディック、マッカラン、ラフロイグ等。蒸留所見学ツアー(£15〜30)が人気。
- Cullen Skink(カレンスキンク) → 燻製ハドック(魚)のクリームスープ。
- Scottish Salmon(スコティッシュサーモン) → 世界最高品質のサーモン。エジンバラのレストランで£18〜28。
ウェールズの名物料理
- Welsh Rarebit(ウェルシュレアビット) → チーズをパンに乗せてグリルした料理。ビールとマスタードを混ぜたソースが特徴。
- Cawl(カウル) → 羊肉と野菜のシチュー。冬の定番。
- Bara Brith(バラブリス) → ドライフルーツ入りの紅茶ケーキ。
北アイルランドの名物料理
- Ulster Fry(アルスターフライ) → Full English Breakfastに似ているが、ソーダブレッドとポテトブレッドが追加される。
- Guinness(ギネスビール) → アイルランド発祥だが北アイルランドでも大人気。1パイント£5〜6。
ベジタリアン・ヴィーガン・アレルギー対応
イギリスはベジタリアン・ヴィーガン対応が非常に進んでいる国です。ロンドンは「世界で最もヴィーガンフレンドリーな都市」の1つとされています。
ベジタリアン・ヴィーガンレストラン
| レストラン名 | タイプ | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Mildreds | ヴィーガン | £10〜18 | ロンドンに5店舗、メニュー豊富 |
| Farmacy | ヴィーガン | £12〜20 | オーガニック、ノッティングヒル |
| Redemption Bar | ヴィーガン | £10〜16 | アルコールフリーカクテルも提供 |
| Tibits | ベジタリアン | 量り売り(£100g/£2.69) | ビュッフェスタイル |
スーパーでのヴィーガン食品
Tesco、Sainsbury's、Waitrose等の大手スーパーにはヴィーガン専用コーナーがあり、植物性ミルク(£1.20〜2)、ヴィーガンチーズ(£2〜4)、代替肉(£3〜5)が豊富。Greggs(ベーカリーチェーン)のヴィーガンソーセージロール(£1.55)も大人気。
アレルギー対応
EU規則により、レストランでは14種類の主要アレルゲン表示が義務です(グルテン、乳製品、卵、ナッツ、大豆、魚、甲殻類等)。メニューにアレルゲンマークが記載されているか、スタッフに「I have a nut allergy(ナッツアレルギーがあります)」と伝えれば対応してくれます。
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よくある質問
イギリスでスープをすするのは本当にNGですか?
パブではどうやって注文すればいいですか?
アフタヌーンティーのスコーンはどう食べるのが正しいですか?
ナイフとフォークを持ち替えてもいいですか?
パブのラウンド制とは何ですか?
イギリス料理は本当にまずいですか?
ベジタリアン・ヴィーガン対応のレストランはありますか?
レストランで現金は使えますか?
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